2007年 12月 30日
【記録】
レコードは、そうやって変形したり傷や埃が付くという以外にも弱点が有って、磨耗して音が悪くなる。
好きな音楽ほど、何度も繰り返して針を落とすから、早く駄目になってしまう。
それに代わって登場したCDは「半永久的」という触れ込みだった。
針を使わず、テープのように擦り付けるのでもなく、非接触で音を再生するからである。
ところが、中に蒸着させたアルミか何かの金属が劣化して、実際には20年か30年が寿命だろうという説が有る。
作ってる方でも判らないのだから、素人の私が保証する訳には行かないけれども、「半永久的」という宣伝文句は、いつの間にか消えた。
数十年先へすらも音が残せないのに、数百年も前の木簡が読めるというのは、文字の場合、ハードとソフトという切り離しが無いという事と、墨という極めて保存力の強いインクのお陰である。
しかし、今ここで貴方が読まれている文字は、パソコンや携帯というハードを通さずには読めない物なので、いつまで残っているか定かではない。
CDに廃盤、本に絶版が有るように、内容にも左右されるだろう。
「奈良鹿の駄文だ。消してしまえ!」という運命かも知れないのである。
by himesika
| 2007-12-30 14:43
| 駄文
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